一人っ子が親の介護を乗り切る知恵!20代独身で親の介護が始まったら

一人っ子で、親の介護を全部やるなんて無理…」と感じる方は少なくありません。

特に、一人っ子の場合は、1人で抱えすぎずに相談先を確保したり、介護サービスに任せたりすることが大切です。

この記事では、一人っ子が親の介護を乗り切るための知恵を具体的に紹介します。

「経済的に介護が厳しい」「仕事や結婚を諦めたくない」という悩みを解決する記事ですので、ぜひ参考にしてください。

目次

一人っ子で親の介護は地獄?

一人っ子だと、兄弟がいる場合に比べて、親の介護が大変に感じるかもしれません。
たしかに、親の介護を一人で背負うことが確定しているかのような印象を受けます。

しかし、兄弟がいる場合でも「片方が全く介護を手伝わない」というケースは珍しくありません。
また、介護の方針について意見が別れた場合、兄弟との関係が悪化して相続に響くこともあるのです。

逆に、一人っ子であれば、親の了承さえあればすぐに行動できたり、兄弟との分担で頭を悩ませることもありません。

結局のところ、一人っ子も兄弟がいるのも良し悪しで、介護には苦労がつきものです。
この記事では、そんな介護の苦労を減らすための実践的な知恵をご紹介します。

一人っ子だと親の介護のお金がないことも

一人っ子だと、介護費用を工面するのに悩むケースが少なくありません。

親の介護費用は、月8.3万円、トータルで約580万円が平均だと言われます。
親の貯金と年金でまかなうのが基本ですが、足りない場合は対応が必要です。

たとえば「高額介護サービス費」では、公的な介護サービスに支払った金額が一定を超えた場合に還付を受けられます。
他にも「特定入所者介護サービス費」は、低所得者世帯に向けて、介護施設の費用を補助する制度です。

このような補助金や支援制度を利用することで、介護費用を準備しやすくなります。

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20代独身で親の介護が始まると結婚が不安

20代で独身の時期に、親の介護が始まると、結婚への不安が大きくなるでしょう。
一人っ子であれば、なおさらパートナーを探すのが難しく感じるかもしれません。

しかし、多くの親は「子どもが幸せな人生を歩むこと」を望んでいます。
以下は、親の大多数が「子どもの介護を求めていない」ことが分かるデータです。

子ども世代の57.2%が「自分が介護する」と思っている一方で、実は親世代の49.6%が「介護サービス」、41.2%が「配偶者」に介護されることを考えています。「子どもに介護を望む」という声は、24.6%しかありません。

(参照:アクサ生命「介護に関する親と子の意識調査2019」)

このため、介護によって子どもが結婚を諦める必要はないと言えます。

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親の介護が始まっても仕事は続けたい

親の介護と仕事を両立するのは不可能だ」と感じる方は多くいます。

しかし、親の介護が始まっても仕事を続けることは十分に可能です。
介護と仕事を両立するには、介護に関する休職制度を上手く活用するのが鍵になります。

まず「介護休業制度」は、介護を理由にして、通算93日間まで休みを取得できる制度です。
この休業期間の収入としては、給与の約67%にあたる給付金を受けることができます。

また「介護休暇制度」は、家族に介護が必要な場合に、年間で5日間の休みを取得できる制度です。
介護で急に対応しなければいけないときに融通を利かせられるため、両立しやすくなるでしょう。

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一人っ子が親の介護を乗り切る知恵!

ここからは、一人っ子が親の介護を乗り切る知恵を紹介します。

ここで紹介する知恵は、以下の3つです。

  • 一人で抱え込まずに相談先を確保する
  • 親や親戚と介護の役割分担を話し合う
  • 公的な介護サービスを積極的に利用する

一人っ子が親の介護に直面した際は、なるべく多くの人と協力するのが大切です。

一人で抱え込むのを避けて、無理なく介護を続けられる体制を整えましょう。

一人で抱え込まずに相談先を確保する

1つ目に、一人で抱え込まずに相談先を確保しておくのは大切なポイントです。

一人っ子で責任感の強い人は、介護のすべてを一人で抱え込んでしまうことがよくあります。
しかし、一人では心身ともに限界が来てしまうため、相談先を見つけておきましょう。

たとえば、地域包括支援センターは、介護の悩みを無料で相談できる総合窓口です。
全国の市区町村に設置されており、専門職から丁寧なアドバイスが受けられます。

他には、匿名で交流できるSNSや、Web上の掲示板で相談するのもオススメです。
同じように介護を経験した人と悩みを共有できるため、孤立感が和らぐでしょう。

中でも「介護のお悩み相談所」という匿名掲示板は、明るくて優しい方が多い印象です。
気軽に相談できる先を見つけて、介護のストレスをいつでも吐き出せるようにしましょう。

親や親戚と介護の役割分担を話し合う

2つ目の知恵として、親や親戚と介護の役割分担を話し合うことも非常に重要です。

特に、一人っ子の場合は、兄弟と分担できないため、積極的に負担を減らす必要があります。

具体的に話し合うべき項目は、以下の3つです。

  • 誰がどんな介護を行うか?
  • 介護費用は誰がいくら支払うか?
  • 基本的な介護方針はどうするか?

どの項目も、できる限り詳細まで突き詰めて話し合うのが望ましいです。

たとえば、以下のように具体的に決めましょう。

  • 日常的な介護(食事や入浴のサポート)はAさんが、一時的な支援(買い物や通院の付き添い)はBさんが行う。
  • 介護費用の7割は親が支払い、2割を親戚、残りの1割を子どもが負担する。
  • 基本的に在宅で介護するが、日常的に介護するAさんが疲れてきたら、日帰りのデイサービスを週3回まで利用可能とする。

早い段階で親や親戚と話し合うことで、子どもが一人で抱え込むのを避けられます。

公的な介護サービスを積極的に利用する

3つ目に紹介するのは、公的な介護サービスを積極的に利用する知恵です。

公的な介護サービスは、介護が必要な状態であると正式に認定を受けた人が利用できます。
一般的なサービスとは異なり、利用料金の1〜3割しか自己負担しなくて良い点が特徴です。

公的な介護サービスの種類は豊富で、介護する家族にとって大きな支えになります。

たとえば、ホームヘルパーが自宅を訪れて食事や入浴、掃除などをサポートしてくれる「訪問介護」は便利です。
また、冠婚葬祭や急な事情で介護できないときに、一時的に親を施設に預けられる「ショートステイ」もあります。

このように、公的な介護サービスは費用を抑えて利用でき、介護の負担を軽減可能です。

初めて介護をする場合は、どのサービスを選べばいいか迷うかもしれません。
そんなときは、上記で紹介した相談先に、あなたの状況を踏まえて質問してみるのがオススメです。

一人っ子で親の介護をしたくない場合

一人っ子で「親の介護をしたくない」と感じる方は少なくありません。

このような場合の対処法を知ることで、親の介護を最小限に抑えられます。

ここで紹介する対処法は、以下の3つです。

  • 健康寿命を延ばしてもらう
  • 介護施設に親を入居させる
  • 介護のテクノロジーを使う

「なるべく親の介護をしたくない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

健康寿命を延ばしてもらう

まず、親に健康寿命を延ばしてもらうようにしましょう。

平均寿命が伸びる現代の日本では、健康寿命を延ばす重要性が高まっています。
2019年のデータでは、平均寿命と健康寿命の差が、男女ともに約10歳ほど開いていることが分かります。

親の健康寿命が終わってからの10年間、子どもがずっと介護をすると大変です。
そのため、親に健康寿命を延ばしてもらうことで、介護期間を最小限に抑えられます。

具体的な方法として、散歩やストレッチなど適度な運動習慣を取り入れることが大切です。
運動することで身体機能を維持できるだけでなく、転倒を予防する効果も期待できます。

また、バランスの取れた食事や、毎日6〜7時間ほどの睡眠をとり、健康的な生活を送りましょう。
さらに、定期的に健康診断を受けるように促すと、病気が進行する前に発見しやすくなります。

親が自力で健康的に生活できる期間が延びると、親子の双方にとって嬉しいですね。

介護施設に親を入居させる

次に、介護施設に親を入居させる方法も検討しましょう。

親の介護は、必ずしも子どもが担当しなければいけないものではありません。
介護のプロが集まる施設に預けることで、子どもの介護負担は大きく減らせます。

親の介護を放棄したようで罪悪感を抱える方もいますが、親により良いケアを届けるためだと考えるべきです。

介護施設の種類は多いため、費用やサービス内容などから選ぶことになります。
以下のような公的な介護施設サービスであれば、民間の施設よりも費用を抑えることが可能です。

介護施設に入居するには、まず市役所に申請して、要介護認定を受ける必要があります。
その後、地域包括支援センターに相談したり、実際に施設を見学したりして判断する流れです。

毎月の費用はかかるものの、子どもの介護負担を最小限まで軽減できる選択肢だと言えます。

介護のテクノロジーを使う

最後に、介護のテクノロジーを活用する方法は、非常にオススメです。

「介護」と聞くと、親を支えて腰を痛めたり、付き添いで見守ったりと、大変なイメージがあるでしょう。
しかし、現代のテクノロジーを活用すれば、想像している負担の10分の1程度まで楽になります。

たとえば、人間はボタンを押すだけで、ロボットが代わりに高齢者を持ち上げてベッドから車椅子まで移動させられるのです。
体力が必要で大変だった作業が、テクノロジーを使えば、簡単かつ安全に行えます。

また、見守りカメラをベッドの横に設置すれば、異常があったときだけスマホに通知が来るため、ずっと心配する必要がありません。
たとえ離れて暮らしていても、親の行動や体調変化をリアルタイムで把握できます。

これらのテクノロジーは、介護施設に預けるより費用を抑えられる点も魅力的です。
介護を楽にするテクノロジーを探したい場合は「ラクカイゴ」をご覧ください。

【まとめ】親の介護の負担を減らそう

この記事では、一人っ子が親の介護を乗り切る知恵をご紹介しました。

一人っ子だと「兄弟がいれば…」と感じるときがありますが、一概にどちらが良いとは言えません。
兄弟がいることで不満やトラブルが発生するため、一人っ子としての現実的な対策を考えることが大切です。

一人っ子が親の介護を乗り切る知恵として、以下の3つを紹介しています。

  • 一人で抱え込まずに相談先を確保する
  • 親や親戚と介護の役割分担を話し合う
  • 公的な介護サービスを積極的に利用する

また、親の介護をしたくない場合は、介護のテクノロジーを使うのがオススメです。
人間の代わりにロボットが持ち上げたり、見守りをしてくれて、費用も月額3,000円ほどしかかかりません。

「ラクカイゴ」では、介護を楽にするテクノロジーを100種類以上も掲載しています。
以下のトップページから、介護の悩みを選ぶだけで、あなたに合ったテクノロジーが見つかるWebサイトです。

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一人っ子で親の介護をする場合は、なるべく1人で抱え込まず、プロの介護士やロボットに頼りましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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