「親の介護があるから結婚を諦めるしかないのかな…」と悩む方もいるでしょう。
しかし、親の介護で結婚を諦めるべきではありません。
むしろ、結婚することで幸せな姿を見せられ、親孝行にもなるのです。
この記事では、親の介護で結婚を諦める前にすべき対策を3つ紹介します。
また、個別のケースについても対応方法を解説しますので、是非ご覧ください。
親の介護で結婚を諦めるべきでない理由
まず初めに、親の介護で結婚を諦めるべきでない理由について解説します。
- 「介護=大変」というのは思い込みで、介護の負担は減らせる
- 介護に必要な時間は意外と短く、介護期間も永遠には続かない
- 子どもが介護するより、介護サービスを利用した方が親は喜ぶ
このような考え方は、実際のデータを見なければなかなか信じられないものです。
結婚を諦める前に適切な知識を身につけ、介護に対して柔軟に取り組みましょう。
「介護=大変」というのは思い込み
親の介護で結婚を諦める方の多くが「介護=大変」だというイメージを持っています。
しかし、このイメージは必ずしも正しいものではありません。
実際に、以下のようなデータをご存じでしょうか?
- 1日あたりの介護時間は、平均で2時間30分程度
(参照:総務省「平成28年社会生活基本調査」) - 介護を行う平均期間は、約5年1ヶ月
(参照:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度)
また、介護を楽にする方法がたくさん出てきているという事実もあります。
「介護に時間がかかる」「たくさん動くから大変」と感じるのは、介護を楽にする方法を知らない可能性が高いです。
たとえば、見守りカメラを使えば、遠くに住む親の状態をスマホで確認できます。
また、高齢者を持ち上げるときの腰痛を減らせるグッズも販売されているのです。
介護サービスの利用は喜ばれる
「外部の人に任せず、すべて私がやらなくては」と責任感を持つ方も少なくありません。
しかし、介護サービスを利用することは、親不孝どころか、むしろ喜ばれやすいです。
実際に、以下のようなデータがあります。
- 40〜50代の子ども世代に「親に介護が必要になったら、誰が対応するのがよいと思うか?」という質問をしたところ、「自分自身」という回答が57.2%で最も多くなりました。
- 一方で、60〜70代の親世代に「自分に介護が必要になったら、誰に介護してほしいか?」という質問では、1位が「介護サービスの職員(49.6%)」、2位が「配偶者(41.2%)」、3位が「子ども(24.6%)」という結果になっています。
(参照:アクサ生命「介護に関する親と子の意識調査2019」)
このデータから、子どもが責任感を感じているのに対して、親は意外と子どもの介護を求めていないことが分かります。
介護の負担を減らして結婚した事例
介護を続けながら結婚できた事例として、具体的なエピソードをご紹介します。
30代女性のAさんは、介護が必要な母親と暮らしており、すべて一人で抱えていました。
しかし、婚約者と話し合う中で、介護の負担を減らす方法を考えることに。
特に、旦那が「結婚後、Aさんの親と同居するのは難しい」ということで、別居しても介護できる体制を整えることを目指します。
まず、地域包括支援センターに相談したところ、訪問介護サービスを活用すれば、日中の見守りと一部の家事を依頼できることが分かりました。
また、夜間の見守りについては、親のベッドに見守りカメラを設置し、緊急時にはスマホに通知が届くように設定したのです。
そうした工夫によって、Aさんは基本的に旦那と二人で生活しながら、週末に実家を訪れるだけで十分になりました。
親の介護で結婚を諦める前にすべき対策
ここからは、親の介護で結婚を諦める前にすべき対策を3つご紹介します。
- 親と本音で話し合う
- 地域包括支援センターに行く
- 介護の負担を減らす
どれだけ親の介護が大変だとしても、結婚することは決して不可能ではありません。
諦める前にすべき対策を3つ紹介しますので、できることから始めてみましょう。
1、親と本音で話し合う
まず1つ目に、親と本音で話し合うことが必要になります。
結婚は、人生において一大イベントです。
その結婚と介護について、親がどのように考えているのかを聞いてみましょう。
「子どもが頑張ってくれるから言いにくかったけれど、親は介護サービスを利用したかった」というケースも珍しくありません。
反対に、話し合いを避け続けると、介護に対する双方の思い込みが増し、お互いにとって不満な状況に陥る可能性もあります。
話し合いを進めるときは、自分の意見を言いつつ、親の意見も引き出すのがオススメです。
「どのように介護したいか、されたいか」「何を不安に思っているか」など、本音で話すことで、お互いの理解が深まるでしょう。
2、地域包括支援センターに行く
2つ目に、地域包括支援センターに行くようにしましょう。
地域包括支援センターとは、親の介護で悩む人が無料で相談できる窓口です。
介護に関するサポートを幅広く提供しており、介護制度やサービスの利用について親身に対応してもらえます。
初めての相談でも、介護に詳しい専門職が丁寧に対応してくれるため安心です。
あなたの状況や希望に合った介護サービスを提案し、利用の手続きまで進めることもできます。
介護サービスを活用すると、介護の負担が減るため結婚しやすくなるでしょう。
親の介護で結婚を諦める前に、地域包括支援センターに相談してみてください。
3、介護の負担を減らす
3つ目に、介護の負担を減らすグッズは、とても効果的です。
実はあまり知られていないだけで、介護を楽にするグッズはたくさんあります。
たとえば、親をお風呂に入れるとき、滑って転ばないように支えるのは大変ですよね。
そんなときは、お風呂に簡易的に設置できる手すりを使うと、転倒の心配が無くなります。
また、親が食べやすい柔らかさの料理を、毎食つくっているという方もいるでしょう。
しかし、チンするだけで柔らかい食事になる高齢者向けの冷凍弁当も販売されています。
このように介護の負担を減らすグッズを活用すれば、親の介護を続けながらでも結婚に向き合うことが可能です。
【Q&A】よくある質問
最後に、介護と結婚に関するよくある質問を3つご紹介します。
- 一人っ子で独身の場合、親の介護と結婚の両立は?
- 結婚相手に親の介護について話を切り出すコツは?
- 他の人に任せたり介護を楽にすると、親不孝では?
一人っ子で独身の場合、親の介護と結婚の両立は?
一人っ子の場合だと、特に結婚するのが難しく感じることもあるでしょう。
兄弟姉妹がいないため、すべての介護を自分一人で対応しなければいけないという責任を感じますよね。
しかし、一人っ子で親の介護があったとしても、結婚を諦める必要はありません。
基本的には、介護の負担を減らす方法を実行すれば、かなり楽になるかと思います。
介護の負担が小さければ、結婚後も一人で十分に介護を続けることは可能です。
また、兄弟がいない分、親族やパートナーに相談してみるのも良いでしょう。
親の介護に対する現状や課題を素直に伝えることで、サポートが期待できます。
結婚相手に親の介護について話を切り出すコツは?
まず話すタイミングとしては、結婚を真剣に考えた相手には、なるべく早く切り出しましょう。
話の中では、親の健康状態や自分が現在どのように介護しているかを伝えることが大切です。
また、相手に「どれくらい介護に協力してほしいのか」「ただ単に状況を伝えたかっただけなのか」を明確にします。
相手に協力を求める場合も、押し付けるのではなく、「できる範囲でサポートしてほしい」という姿勢が重要です。
その上で、相手の気持ちを尊重して「不安に感じることがあれば教えて欲しい」と質問しましょう。
他の人に任せたり介護を楽にすると、親不孝では?
親の介護を他の人に任せたり、介護を効率化することに罪悪感を感じることもありますよね。
しかし、「親孝行」とは、必ずしも自分一人で介護することを指すわけではありません。
むしろ親からすると、子どもが結婚して幸せな姿を見る方が「親孝行」に繋がるケースも多いです。
また、外部のプロに任せることで、介護がより質の高いものになる可能性もあります。
余裕の生まれた時間で元気な姿を見せると、介護のストレスがない分、お互い楽しく話せるでしょう。
介護を他者に任せたりサービスを活用したりすることは、親を大切に思うからこその選択肢なのです。
【まとめ】介護を楽にすれば結婚できる
この記事では、親の介護で結婚を諦める前にすべき対策をご紹介しました。
まず、介護を理由に結婚を諦めるのは得策ではありません。
実際のデータから、以下のようなことが明らかになっています。
- 「介護=大変」というのは思い込みで、介護の負担は減らせる
- 介護に必要な時間は意外と短く、介護期間も永遠には続かない
- 子どもが介護するより、介護サービスを利用した方が親は喜ぶ
そのため、親の介護で結婚を諦める前にすべき対策として、以下の3つを紹介しています。
- 親と本音で話し合う
- 地域包括支援センターに行く
- 介護の負担を減らす
介護を楽にするグッズを使えば、親の介護をしながらでも十分に結婚できます。
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介護の負担を減らして、諦めずに無事に結婚できることを祈っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。