「子育てと介護の両立に疲れたので、支援を活用して毎日の負担を減らしたい」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
ダブルケアはとても大変な作業ですので、限界まで疲れてしまうことも珍しくありません。
しかし、意外と知られていませんが、両立支援は少しずつ増えているのです。
この記事では、育児と介護の両立支援や相談窓口を具体的にご紹介します。
ダブルケアとは?
育児と介護を同時に進める状態
ダブルケアとは、育児と介護を同時に進める状態のことです。
晩婚化による出産年齢の上昇や、平均寿命が延びたことが原因にあります。
内閣府の調査によると、ダブルケアを行う人は全国で約25万人にのぼり、その多くが30代から40代の男女です。
特に女性に負担が偏る傾向があり、育児・介護・仕事の両立が難しくなることも少なくありません。
ダブルケアを支援する取り組みはあるものの、まだ十分に知られていないのが現状です。
今後も少子高齢化が進む日本において、ダブルケアは国全体で取り組むべき社会問題だと言えます。
子育てしながらの介護は辛い
子育てしながら親の介護をする生活は、心身ともに負担が大きいものです。
子どもの相手で疲れているのに、介護で親から文句を言われるとストレスが溜まるでしょう。
また、子どもや高齢者は体調が変わりやすいこともあり、看病をしていると休む暇がありません。
さらに、「どちらも中途半端」と感じる自責の念が、ストレスになることも。
もうすでに頑張っているのに、「もっと頑張らなきゃ」と思うとキリがありません。
ダブルケアの支援は増えている
社会的な問題であるダブルケアについて、支援策が少しずつ整備されています。
これまでは、「家族や親戚で事前に話し合う」という解決策が主流でした。
しかし、これでは「ダブルケアが始まった後からは相談しづらい…」と悩むことになります。
そのため最近では、ダブルケアをすでにしている人へのサポートが増えているのです。
このようなサポートを活用すれば、「いきなり介護が始まってしまった」という場合でも負担を軽減できます。
育児と介護の両立支援を5つご紹介
ここからは、育児と介護の両立支援を5つご紹介します。
- 育児休業・看護休暇で仕事を休む
- 介護に関する休職制度を活用する
- ダブルケアカフェを相談窓口にする
- 「家事代行」で家事から解放される
- 匿名掲示板で無料の介護相談をする
1、育児休業・看護休暇で仕事を休む
1つ目の支援として、育児に関する休職制度が用意されています。
育児休業は、1歳に満たない子どもを育てる親が休みを取得できる制度です。
また、看護休暇は、子どもの病気などを理由に、1年間に5日間まで仕事を休める制度になります。
さらに、2025年4月からは、3歳未満の子どもを育てる従業員にテレワークを導入する努力義務が会社に課される予定です。
そのため、上司や人事担当者に取得したい旨をあらかじめ相談しておくと良いでしょう。
子育て中には、子どもの体調不良やトラブルが急に発生することも少なくありません。
こうした制度を上手く活用して仕事の負担を減らし、子育てしやすい状況を整えるのが大切です。
2、介護に関する休職制度を活用する
2つ目に、育休に比べてまだ認知度は低いですが、介護で仕事を休める制度もあります。
たとえば、介護休業制度は、介護を理由に通算93日間は仕事を休むことができる制度です。
休業期間中の収入として、給与の約67%の給付金を受け取れるため安心して休めます。
他にも、介護休暇制度を活用すれば、年間5日間まで一時的に仕事を休むことも可能です。
親の体調が急に悪化したり通院に付き添ったりという場合に使用すると良いでしょう。
子育ての休職制度を取得するタイミングとズラすことで、仕事を休める期間が長くなります。
介護の休職制度を7つ、こちらの記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
3、ダブルケアカフェを相談窓口にする
ダブルケアを行う人同士で情報共有や悩み相談ができる「ダブルケアカフェ」が増えています。
NPO団体や地域の支援ネットワークが中心となり、カジュアルな雰囲気で話しやすいのが特徴です。
同じような境遇で、子育てと介護と仕事の両立をしている人が集まるため参考になります。
また、ダブルケアカフェでは、専門家によるアドバイスも受けられる点も魅力的です。
まずは、お近くの市区町村で「ダブルケアカフェ」と検索してみると良いでしょう。
4、「家事代行」で家事から解放される
4つ目の方法として、家事代行サービスを活用すると、家事の負担を減らすことができます。
ダブルケアを行っていると、家事にまで手が回らなくなることは珍しくありません。
家事代行サービスでは、掃除や洗濯、料理、買い物などをプロに任せられます。
家事から解放されると、家族にしかできない子育てや介護に必要な時間を確保する余裕が生まれるのです。
質の高いサービスや手頃な価格帯のサービスなど様々な選択肢があるため、あなたに合った家事代行を見つけられます。
5、匿名掲示板で無料の介護相談をする
最後に5つ目の支援として、無料で介護相談ができる匿名掲示板があります。
介護に関する悩みは、なかなか友人や家族に相談しづらい内容も多いですよね。
「介護のお悩み相談所」という匿名掲示板では、実際に介護をしている方からアドバイスを受けられます。
24時間いつでも相談できるため、仕事の合間にもサクッと悩みを解決できるのも魅力です。
たとえば、「介護制度について知りたい」「いつから施設に預ける?」など赤裸々な質問も多くあります。
他の人の悩み相談を見ているだけでもストレスが軽減されますので、ぜひご覧ください。
「介護のお悩み相談所」はこちら
【Q&A】よくある質問
最後に、ダブルケアに関するよくある質問に回答します。
- ダブルケアに直面したら、まずは何をすべき?
- 親の介護と子育ての優先順位は?
- ダブルケアの限界で疲れた場合は?
ダブルケアに直面したら、まずは何をすべき?
ダブルケアに直面したら、まず初めに子育てと介護を「無理なく」両立できる体制を整えましょう。
最初のうちは「私がやるしかないから頑張ろう」と思っていても、どうしても体力には限界があります。
そのため、一番元気のある最初の段階で、どれだけダブルケアが長引いても続けられるようにするのが大切です。
たとえば、子育てと介護の両立支援を調べたり、専門家に無料で相談したりすることで、全体像を掴みます。
その上で、子育てと介護のそれぞれで必要な対応を洗い出し、どうすれば楽にできるかを徹底的に調べましょう。
「ラクカイゴ」のWebサイトでも紹介していますが、介護を楽にするグッズは意外とたくさんあるものです。
初期段階で、子育てと介護の負担を減らすことで、無理なく両立できるようになります。
親の介護と子育ての優先順位は?
ダブルケアでは、親の介護と子育てのどちらを優先すべきか?迷う場面があります。
この答えとしては「タイミングによって優先順位を切り変える」のが最も良いでしょう。
たとえば、親が骨折して入院が必要な場合には、介護を優先しなければいけません。
一方で、子どもに授乳が必要な時期や熱を出したタイミングでは、子育てが優先になります。
そして、何よりも重要なのは、どちらも完璧を目指さないことです。
親には冷凍弁当を出しても良いかもしれませんし、家事は外部サービスを活用すると楽にできます。
ダブルケアの限界で疲れた場合は?
ダブルケアの限界で疲れた場合、すべてから解放されて一旦休むことも大切です。
限界に達すると、どこかのタイミングで電源が切れたように動けなくなってしまうことがあります。
疲れを無視してダブルケアを続けることは、結果的に家族に悪影響を及ぼすのです。
解放されるために、少しの期間だけでも親を介護施設に入居させたり、親族に子育てを協力してもらったりしましょう。
また、精神的なストレスを癒すためには、同じ境遇の人に相談するのも効果的です。
このように、疲れたときは周囲の支援を積極的に活用し、無理せず身体と心を癒す時間を確保しましょう。
【まとめ】育児と介護と仕事を両立するために
この記事では、ダブルケアに疲れた方に向けて、両立支援を5つご紹介しました。
ダブルケアとして、育児と介護を同時に行う人は全国で約25万人にのぼり、深刻な社会問題です。
今後も増加傾向が予想されることから、ダブルケアの両立支援は増えてきています。
育児と介護の両立支援は、以下の5つです。
- 育児休業・看護休暇で仕事を休む
- 介護に関する休職制度を活用する
- ダブルケアカフェを相談窓口にする
- 「家事代行」で家事から解放される
- 匿名掲示板で無料の介護相談をする
子育てと介護と仕事を両立するのは難しく、「疲れたから」といって簡単に辞めることもできません。
そのため、できるだけ負担を減らすために、介護を楽にするグッズを活用するのがオススメです。
たとえば、親の見守りが必要なくなったり、料理の手間が省けたり、オムツ交換を減らせたりします。
「ラクカイゴ」は、介護の悩みを選ぶだけで、負担を減らせるグッズが見つかるWebサイトです。
ぜひ以下のトップページから、騙されたと思って介護の悩みを選んでみてください。
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ダブルケアは大変ですので、無理なく続けられるように、負担を減らして両立を目指しましょう。
この記事が、子育てと介護の両立に少しでもお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。