「どうして孫が祖父母の介護をしなきゃいけないの?」と不満に思う方もいるでしょう。
また、「孫が祖父母にしてあげられることは何だろう?」と疑問に思う方もいます。
孫が直接介護せずに、孫だからこそできる役割を活かすのがオススメです。
この記事では、孫はどのように祖父母の介護に関わるのが良いかについてご紹介します。
孫が介護するのはおかしい?
法律上、孫にも祖父母を介護する義務があるため、一概に「おかしい」とは言えません。
しかし、祖父母の子ども(孫の親)が関与せずに、孫だけが介護するのはおかしいです。
たしかに、精神的な理由などから、孫の親が祖父母を介護するのを拒むケースはあります。
それでも、介護にかかる費用を負担するなど、何かしらの方法で介護に協力すべきです。
孫の関わり方として、親世代が苦手とするWebでの情報収集などをして、介護を楽にする方法を調べてあげると喜ばれます。
そうすることで、孫自身のキャリアを諦めずとも、介護の役割を果たすことが可能です。
孫に介護が押し付けられる背景
祖父母の介護が孫に押し付けられる背景には、さまざまな事情が複雑に絡んでいます。
たとえば、ありがちな例として、母親と祖母の仲が良くないという理由です。
孫からすると祖母であることに変わりないですが、母親からすると実の親ではなく義母という可能性があります。
そのようなケースでは、あなたの母親が「義母とは相性が悪いから、あなたに介護を任せよう」と考えてもおかしくありません。
祖母と孫の仲が良い場合は、なおさら「この子なら介護も上手くやれるだろう」と考えるのが自然です。
孫が介護を押し付けられるケースすべてで、この理由が当てはまるとは限りません。
それでも、このような複雑な背景を理解することで、状況を把握しやすくなります。
法律上、孫にも介護義務はある
介護義務の範囲は、祖父母の直系血族である子どもや孫、そして兄弟姉妹が主です。
そのため、法律上では孫にも祖父母を介護する義務があると言えます。
ただし裏を返せば、祖父母の子ども(あなたの親)にも介護義務はあるということです。
そのため、孫にすべてを押し付ける形で、親が介護を放棄するのは適切ではありません。
たとえ、あなたの親が体力的に介護できないとしても、介護費用を負担するなどの方法で協力すべきです。
家族間で話し合い、孫が対応する部分と親が責任を持つ部分を明確に決める必要があります。
全てを孫にやらせるのはダメ
上記でも説明したように、すべてを孫に押し付けるのは良くありません。
むしろ、これからのキャリアが長い孫の負担を少なくするように分担するべきだと言えます。
孫が取るべきスタンスは、自分が介護をするのではなく、介護を補助する役割です。
具体的には、介護に関する情報収集や緊急時のサポートなどを担当すると良いでしょう。
特に、Webでの情報収集が苦手な人も多いため、介護を楽にする方法などを調べられると理想的です。
そうすることで、親が介護するのに貢献しつつ、孫としての介護義務を果たすことができます。
介護に関して孫ができること
ここからは、介護に関して孫ができることを3つご紹介します。
- 仕事との両立方法を考える
- 似た状況の介護者に相談する
- 介護を楽にするロボットを探す
孫は、親とは異なる強みを活かすことで、祖父母の介護に大きく貢献できます。
1、仕事との両立方法を考える
まず1つ目に、仕事でお金を稼ぐことは、孫にできる大切な役割です。
「介護するなら仕事を辞めるしかない」と考えがちですが、両立する方法は存在します。
たとえば、介護休業制度は、給付金を受けながら通算93日間まで介護のために仕事を休める制度です。
他にも、勤務時間を調整する制度や、介護のためのリモートワークを導入している会社もあります。
これらは法律で定められている制度ですので、会社側が従業員の申し出を断ることはできません。
こちらの記事で、介護に関する休職制度を一覧で紹介しているため、ぜひご覧ください。
一度でも離職してしまうと、正規雇用で再就職するのは簡単ではありません。
孫のあなたは、祖父母だけでなく、親の介護も視野に入れた人生設計をすることが大切です。
2、似た状況の介護者に相談する
2つ目に、似た状況の介護者に相談するのも、孫ができることです。
孫が祖父母の介護をする状況は、一般的にはそれほど多くありません。
そのため、身近な友人に相談しても、同じ経験を持つ人が見つかりにくいでしょう。
そこでオススメなのが、無料で介護について相談できる「匿名掲示板」です。
掲示板サイトでは、似た悩みを持つ介護者が集まっており、タメになる情報を交換しています。
たとえば、「祖父母の介護をしたくない」「上手な断り方を知りたい」などは、匿名だからこそできる相談です。
また、似た状況の介護者が集まっているため、「自分と同じような人がいるんだ」と安心できます。
介護を始めた孫は、同世代と距離ができて孤立しがちです。
こちらの「匿名掲示板」で、本音で介護の相談ができる仲間を見つけましょう。
3、介護を楽にするロボットを探す
孫にできることの3つ目は、介護を楽にするロボットを探すことです。
まだあまり知られていませんが、介護を楽にするロボットはたくさん販売されています。
介護ロボットは、手頃な価格で使えるものも多く、デジタルに疎い人でも操作が簡単です。
たとえば、ボタン1つで高齢者をベッドから車椅子へ動かしてくれるロボットがあります。
他にも、高齢者が自力で移動できる電動の車椅子を使えば、送迎する必要もありません。
このように便利な介護ロボットはあるものの、親世代はWebで検索するのが苦手な方も多いです。
そのため、スマホを扱い慣れている孫が、介護を楽にする最新のロボットを見つけると喜ばれます。
もしあなたが親と同じように介護をしても、親の負担は2分の1にしかなりません。
しかし、介護ロボットを紹介してあげると、親の負担は10分の1までも減らせる可能性があります。
介護を楽にするロボットを探すなら、「ラクカイゴ」のWebサイトが見つけやすいです。
【Q&A】よくある質問
最後に、よくある質問として、3つのQ&Aをご紹介します。
- 認知症の介護で、孫ができることは?
- 介護のストレスを解消するには?
- 孫に介護させる親との話し合い方
認知症の介護で、孫ができることは?
認知症の介護で孫ができることは色々ありますが、中でも話し相手をすると良いでしょう。
認知症の祖父母は「実の子どもに、こんな姿を見せたくない」と感じていることが少なくありません。
また、元気だった姿を知る子ども(孫の親)からしても、「昔はできたのに…」とイライラしてしまいます。
そのため、孫の方が、祖父母の状態を自然に受け止めやすく、祖父母にとっても話しやすいのです。
この特徴を活かし、孫は祖父母の話し相手をすることで、家族全体の雰囲気を良くすることができます。
介護のストレスを解消するには?
孫が祖父母を介護するときのストレスを解消する方法として、趣味の共有が挙げられます。
祖父母と孫が介護だけの関係になってしまうと、ストレスが溜まりやすいです。
そのため、一緒に趣味を楽しむ時間をつくることで、介護のストレスを減らせます。
たとえば、流行りのアニメを一緒に見たり、逆に将棋などの遊びを教えてもらうのも良いでしょう。
こうすることで新たな話題が生まれ、介護が義務ではなく楽しいものとして感じられるようになります。
さらに、脳を活性化させる遊びは認知症の予防にも効果的ですので、ぜひ試してみてください。
孫に介護させる親との話し合い方
「親から介護をさせられた!」とカチンとくるかもしれません。
しかし、怒りを抑えて冷静に話し合うことで、親があなたに何を求めているのかが分かります。
たとえば、親が職場で管理職をしている場合、簡単には仕事を離れられないのかもしれません。
また、親自身が精神的に疲弊してしまって、一時的に介護を休憩したいというケースもあるでしょう。
そして、「孫ができること」の章でも紹介したように、介護を楽にすることは可能です。
一緒に介護する仲間だと捉えて、親があなたに何を求めているのかを具体的に話しましょう。
【まとめ】おばあちゃんの介護を楽に
この記事では、孫がどのように祖父母の介護に関わるのが良いかについて紹介しました。
法律上、孫にも祖父母を介護する義務があります。
ただし同様に、祖父母の子ども(孫にとっての親)にも介護義務があるため、孫にすべて押し付けられる状況は「おかしい」です。
祖父母の介護に関して、孫だからこそできる役割を意識しましょう。
- 仕事との両立方法を考える
- 似た状況の介護者に相談する
- 介護を楽にするロボットを探す
孫が直接的に介護を行わずとも、介護を楽にする方法を調べてあげるだけでも十分に貢献できます。
「ラクカイゴ」は、介護を楽にするロボットを一挙に集めたWebサイトです。
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介護ロボットを活用することで、単純に親の介護を孫が手伝うよりも、親の負担を減らすことができます。
ぜひ「ラクカイゴ」のトップページから、あなたの介護を楽にするロボットを見つけてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。