【夫の介護に疲れたら】妻が介護を休むには?介護を楽にするコツも紹介

夫の介護に疲れた。もう心も身体も限界…」と悩む妻は少なくありません。

介護による疲労は、夫の介護を頑張る責任感の強い女性だからこその悩みだと言えます。

夫の介護に疲れたときは、妻の体調を回復することが最優先です。

この記事では、妻が介護を休む方法や、介護を楽に続けるコツを紹介します。

また、年齢別に介護の負担を減らす方法を具体的に解説しますので、ぜひご覧ください。

目次

夫の介護に疲れたら、妻の体調を優先

夫の介護を続ける元気が無くなってきた…」というときは、黄色信号です。

夫の介護から目を背けずに向き合ってきた人ほど、頑張った分だけ疲れを感じます。
溜まった疲れが一定ラインを超えてしまう前に、妻の体調を優先に切り替えるべきです。

介護をする妻が、自分の体調を優先することは決してわがままではありません。
むしろ、妻が倒れてしまうと、夫は頼れる存在がいなくなり、困ることでしょう。

そのため、この章では、妻の体調を整えるための方法を3つご紹介します。

一時的に介護を休む

夫の介護に疲れたときは、まず第一に介護を休むことを考えましょう。

「介護をする」or「介護をしない」の2択ではありません。
一時的に介護を休むことで、体調に無理のない状態で介護を続けることができます。

具体的な選択肢としては、介護保険サービスを利用する方法です。

さまざまな介護保険サービスがありますが、訪問介護を利用すれば継続して負担を減らせます。
プロの介護士が夫をサポートしている間に、妻は安心してリフレッシュできるでしょう。

また、ショートステイは、短期間だけ夫を介護施設に預けられる介護保険サービスです。
預ける間、妻は趣味に時間を使えますし、夜も安心して眠ることができます。

介護保険サービスを利用するには、まずは地域包括支援センターに相談するのがオススメです。

介護の負担を減らす

次に、介護の負担を減らすことも選択肢の一つです。

介護の便利グッズを使うのと使わないのでは、介護に使う体力が大きく変わります。

特に、妻にとって夫を抱え上げるのは、とても身体に負担がかかる作業です。
しかし実は、ボタン一つ押すだけで、大柄な男性でも持ち上げられるロボットがあります。

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また、入浴のときに、夫の大きな体を支えるのは、腰痛の原因にもなるでしょう。
その負担に関しても、妻は手を触れずとも、夫が自動で浴槽に浸かれるグッズが販売されています。

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このように、あまり知られていないだけで介護を楽にする便利グッズがあるのです。

前向きな会話をする

3つ目に、夫婦間で前向きな会話をすることで、介護疲れを緩和できます。

夫の介護が疲れる原因の一つに、「夫のことが嫌いになりそう」という気持ちがあるのです。
「介護を頑張っているのに、夫から怒られた」という場合、ストレスが溜まりますよね。

そのため、意識的に前向きな会話をすることが大切です。
たとえば、「〇〇ができてすごいね」「いつもありがとう」などの言葉は必ず届きます。

その上で「少しだけ休ませてね」と伝えることで、夫も妻のことを理解しやすいです。
介護中は不満が溜まりやすいため、声掛けひとつでもお互いの心は穏やかになるでしょう。

【年齢別】妻が楽に介護を続けるコツ

ここからは、妻が楽に介護を続けるコツを紹介します。

  • 40代で夫の介護が始まった
  • 50代で夫を介護している
  • 60代で夫の介護に疲れた

年齢別に、具体的なケースに沿って解説しますので、ぜひ参考にしてください。

40代で夫の介護が始まった

ここでは、交通事故によって身体的障害を抱えた夫を介護するケースを仮定します。

40代という若い年齢で介護をすると、育児や家事と両立しなければいけません。
また、夫も働き盛りで仕事を続ける意思があるため、介護を受けるのを拒みがちです。

このような状況では、夫が自立して日常生活を送れるようなサポートが求められます。

たとえば、足が悪くて歩けない場合でも、電動の車椅子を使えば自力で移動可能です。
また、自宅の中に手すりを設置することで、妻が付き添わなくても歩ける状況を整えます。

その上で、「訪問リハビリ」や「通所リハビリ」などの介護保険サービスを使うと良いでしょう。
定期的にリハビリを行うことで、夫が自立して生活できる状態を目指します。

このように工夫することで、妻が夫に付きっきりにならず、夫の意思を尊重することもできるのです。

50代で夫を介護している

ここでは、脳梗塞によって介護が必要になったケースを例に紹介します。

脳梗塞で麻痺がある場合でも、定年を目前にして仕事を辞めることを夫は嫌がるでしょう。
また、妻も同年代であれば、更年期による体調変化や疲労を抱えていることが多いです。

そのため、夫の自立を目指し、脳梗塞専門のリハビリに通うという選択肢があります。
また、麻痺を改善して、自分で物を掴めるように補助するグッズを使うのも有効です。

どうしても仕事への復帰が難しい場合は、介護施設への入所を検討する必要があります。
日中だけデイサービスに通う形でも、妻の介護負担はかなり軽減されるものです。

この先どうなったとしても対応できるよう、妻の体調を優先する意識が欠かせません。

一人でギリギリまで抱え込むのではなく、夫の自立を促したり外部サービスを活用したりして介護の負担を減らしましょう。

60代で夫の介護に疲れた

ここでは、夫が認知症を発症して、妻に見守りが求められるケースを仮定します。

認知症によって、夜間の徘徊や急な混乱などが発生すると、とても疲れるでしょう。
毎日のように対応していると、身体的な疲労だけでなく、精神的なストレスも大きいです。

しかし、認知症の介護を楽にする方法はたくさん出てきています。

たとえば、徘徊した際にすぐに見つけられるよう、靴などに忍ばせる小型の感知機は効果的です。
また、ベッドの近くに設置することで、異常があったときだけスマホに通知が来る見守りカメラもあります。

このようなテクノロジーを活用すれば、介護の負担は大幅に軽減できるでしょう。

介護保険サービスでは、認知症の方向けに調整された施設が用意されています。
認知症の方が自立して生活できるよう配慮された施設ですので、預ける側としても安心です。

認知症の介護は特に大変ですので、便利なサービスを積極的に活用しましょう。

認知症の家族を介護するときに便利なサービスはこちらの記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。

【Q&A】よくある質問

最後に補足として、夫の介護に疲れた妻が感じやすい悩みについて回答します。

  • 夫を介護施設に入れるのは罪悪感が…
  • 夫を介護するストレスを解消したい
  • 介護がつらいから、離婚しようかな

具体的に解説しますので、あなたの状況に近い質問はぜひ参考にしてください。

夫を介護施設に入れるのは罪悪感が…

夫を介護施設に入れることに罪悪感を感じる方は、珍しくありません。

「介護施設に入れる=夫の介護を放棄する」ように感じるからだと思います。

ただ、介護施設と一口に言っても、さまざまな種類・入所期間があるのをご存じでしょうか。
たとえば、日帰りで通う施設、短期間だけ泊まる施設、ずっと住む施設などがあります。

そのため、介護施設を一時的に利用するだけでは、永遠に離れることにはなりません。
むしろ、元気に夫を介護し続けるために、一時的に施設に預けると考えられるでしょう。

介護施設に入れることに罪悪感を感じる必要はなく、妻が介護できる期間を延ばす前向きな選択肢なのです。

夫を介護するストレスを解消したい

ここでは、介護のストレスを解消する方法をご紹介します。

コーヒーや緑茶を飲むことで、認知症の予防効果を期待できるのをご存じでしょうか。

介護でストレスが溜まったときには、夫とのコーヒータイムを取ってみてはいかがでしょう。
そうすることで、認知症予防にも役立ち、お互いがリラックスできる時間になります。

また、「突然、転ぶかも」と気を張っているのは、常に身体が緊張している状態です。
見守りカメラを設置して異常時だけスマホに通知が来るようにすれば、ストレスが溜まりにくくなります。

小さなストレスが積もるのを防ぎ、妻自身が体調を崩さないように対策をしましょう。

介護がつらいから、離婚しようかな

夫の介護で疲れが溜まると「もう離婚しようかな」と思う瞬間があるかもしれません。

長期に渡る介護で心身ともに追い詰められたときに、離婚の選択肢を考える人は多くいます。
しかし、一時的な感情で離婚せず、冷静にメリットとデメリットを整理することが必要です。

たしかに、離婚することで介護の義務がなくなるため、自分の時間を取り戻せる点はメリットと言えます。
一方で、離婚した後の経済的な負担や孤独感、家族との関係性が複雑になるリスクは考慮しなければなりません。

離婚は重大な決断になるため、介護疲れを癒してから冷静に判断しても遅くはないはずです。

こちらの記事では、介護で離婚するメリット・デメリットや、離婚した後の実情を解説しています。

【まとめ】介護を楽にする便利グッズ

この記事では、夫の介護に疲れた妻に向けて、介護を楽にする方法をご紹介しました。

夫の介護に疲れたときは、以下のような方法で妻の体調を回復することが最優先です。

  • 一時的に介護を休む
  • 介護の負担を減らす
  • 前向きな会話をする

実は、あまり知られていないだけで、介護を楽にする便利グッズはたくさんあります。
上手く活用すれば、夫の抱え上げ、見守り、入浴、食事、移動の付き添い…など、介護は楽になるのです。

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妻であるあなたの負担を減らして、夫の介護を無理なく続けられるようになれば嬉しく思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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