HAL 腰タイプは以下のような悩みを持つ方にオススメです。
- 介護による慢性的な腰痛がつらい
- 移乗介助や体位変換時の腰部負荷を低減したい
- 要介護状態の高齢者が動く際に自立度を向上させたい
HAL 腰タイプとは?
HAL 腰タイプとは、介護支援・自立支援という2つの用途で活用できる装着型サイボーグです。
高齢化が進む日本では、介護による腰痛を抱える介護者や要介護状態の方が増えています。
HAL 腰タイプを使用することで、介護者、要介護者のどちらの課題に対してもアプローチが可能です。
介護者が装着する際は、介護動作時の腰部負荷や腰痛発生リスクを低減することを目的とします。
一方で、要介護状態の方が装着すると自分の運動意思に基づいたアシストで、立ち座りなどの運動を無理なく繰り返し行えます。
画像引用:「HAL 腰タイプ」公式ページ
HAL 腰タイプの効果は、3次元人体モデルによって科学的に検証されています。
3次元人体モデルを用いた動作支援評価において、HAL 腰タイプを装着することで腰椎・椎間板にかかる応力集中が低減されたそうです。
また、製品の安全性についても評価され、一般社団法人日本品質保証機構(JQA)の認証を受けています。
HAL 腰タイプの魅力を3つ紹介
1つ目の魅力は、運動をアシストし、自立を促進できる点です。
自立度の低い方でも、HAL 腰タイプを装着して意思に従った運動をすることで、身体機能の維持・向上や自立度を高める事が期待できます。
コンパクトで軽量なモデルとなっているため、様々な場面で活用しやすい点も特徴です。
例えば、訪問介護ではじっくりとリハビリを行ったり、介護施設ではグループで楽しみながら使用できるでしょう。
2つ目の魅力として、介助時の腰部負荷を低減できる機能を紹介します。
移乗介助や体位変換などの介助は、腰部への負荷が大きい動作です。
そのような介助動作時の腰部への負荷について医学的解剖学の観点から解析・シュミレーションを行いました。
その結果、腰部への負担をより低減でき、腰痛を引き起こすリスクを減らす機能を実現できたそうです。
防水機能も付いているため、入浴介助時などにも使用でき、介護の負担を減らすことができるでしょう。
3つ目の魅力は、目的に応じてモードを選択できる点です。
Hybidモードでは、人が体を動かす際に脳から筋肉へ送られる生体電位信号を読み取り、意思に従った動作を実現します。
もう一方のモードは、介護者が気軽にHAL 腰タイプを使うことができるように搭載されました。
サイバニクス自律制御のみのアシストを受けるモードとして、センサー貼り付けを行わずとも使用できるため利便性が向上しています。
製品仕様
引用:「HAL 腰タイプ」公式ページ | |
---|---|
適用身長(目安) | 140~180cm |
適用体重(目安) | 40~80kg |
腹囲 | 120cm以下 |
骨盤幅 | 39cm以下 |
外形寸法 | 奥行き292mm x 幅450mm x 高さ522mm |
重量 | 3.1kg (バッテリ含む) |
可動範囲 | 股関節:伸展30°/屈曲130° |
動作環境 | 温度:0℃~40℃ 湿度:20%~80% ※結露しないこと |
防水性能 | IP54 (防水・防塵) |
運営者の想い
HAL 腰タイプを展開するCYBERDYNE株式会社は、重介護ゼロ社会の実現を目指しているそうです。
現在、日本では類を見ない超少子高齢化社会を基点とする社会問題に直面しています。
私たちは自分でできることを見つけ、身近な生活から変革を始めることが重要です。
そうすることで、社会参加や地域との繋がりを通じて、生きがいや充実感を持つ人は増えていくでしょう。
健康寿命の延伸などの課題に対して、人を支えるテクノロジーで未来を明るく希望あるものにしたいと考えているのです。
- 2つのモードで運動をアシストする装着型サイボーグ
- 介護者の移乗介助や体位変換時などでの腰部負荷を軽減できる機能
- 要介護状態の方が運動する際に、身体機能を維持・向上させて自立を促進できる