スペースワンダーは、以下のような悩みを持つ方にオススメです。
- 足腰に疾患や痛みがあり、立位の運動を行えずお悩みの方
- 立位での運動で足腰を鍛えたいが、転倒が怖くて挑戦できない方
- 様々な状態の方が使用できるトレーニング機器を探している介護施設の方
スペースワンダーとは?
スペースワンダーとは、体幹ハーネス型のゴムサスペンション運動機器です。
高齢になると、筋力低下などにより転倒リスクが高まります。
そのため、「転倒が怖い」ということを理由に、運動を避ける高齢者も多いでしょう。
スペースワンダーは、ゴムサスペンションで身体を吊り支えているため体重が最大40kg軽減され、足腰の弱い方でも立位の運動を行えます。
また、体幹ハーネスで身体を支えているため安定感があり、転倒の心配をせず、思い通りに身体を動かすことができるのです。
スペースワンダーは、東京都立大学との共同研究で、「高い免荷率により膝関節への負担を軽減できる」「転倒を予防でき、介護予防プログラムに有用である」と評価されています。
また、スペースワンダーでの運動効果について、デイサービスの利用者155名(有効回答149名)を対象に行ったアンケートでは、78%(116名)の方が「運動効果を実感している」と回答しました。
スペースワンダーは、導入した施設からの高い評価や口コミなどで多くの施設に広まり、2024年3月時点では、全国約100施設への導入実績を誇ります。
スペースワンダーの魅力を3つ紹介
まず1つ目の魅力は、体幹ハーネスとゴムサスペンションを組み合わせている点です。
体幹ハーネスとゴムサスペンションを組み合わせている点は、従来のサスペンショントレーニング機器との大きな違いになります。
スペースワンダーは、体幹ハーネスで身体を支えて安定感を保ちながら、ゴムの伸縮によって立位の運動が可能です。
ゴムサスペンションで吊られることによって体重が最大40kg軽減されるため、足腰に疾患や不安をお持ちの方でも安心して運動を行えます。
2つ目の魅力は、転倒リスクを心配せずに運動できる点です。
スペースワンダーは、胴体と両脚を3点式ハーネスでしっかりと固定しながら運動を行えます。
また、身体が傾いてもゴムサスペンションの力で引き戻されるため、補助のない状態でも転倒の心配がありません。
高齢者の運動不足を招く理由の一つである「転倒リスク」を予防できるのは、大きな魅力と言えるでしょう。
転ばない安心感があるため大きな動きも積極的に取り入れやすく、高齢者がリハビリ運動や介護予防運動に前向きになることも期待できます。
3つ目の魅力は、身体の状態や目的に合わせた運動を行える点です。
スペースワンダーは、小さな動きから大きな動きまで行えるため、様々な状態の高齢者が使用できます。
例えば、身体を大きく動かせる方は、可動域の拡大や筋肉量アップなどを目指した介護予防運動が可能です。
また、足腰に不安があり小さな動きが中心となる方は、安定した立ち上がりや歩行を目指した機能回復訓練を行えます。
幅広い種類の運動調整ができるため、状態の異なる様々な利用者が在籍する高齢者施設でも、一人ひとりに合わせた運動を提案できる点は大きな魅力です。
スペースワンダーの開発・販売を行う株式会社テクノブレインは、研究施設「軽井沢コンディショニングラボ」を運営しています。
軽井沢コンディショニングラボでは、医学博士の宮下所長をはじめとしたセラピストが、スペースワンダーを利用した運動指導の研究開発を行っています。
セラピストは、利用者の生活の質を高めることを目指して研究を行っており、特に深層体幹に焦点を当てた最先端の理学運動療法が注目されています。
導入した介護施設の反応
スペースワンダーを導入した一番の決め手は、デイサービスで安全に運動を行えることでした。
高齢者の場合は、どのような運動をするにもリスクがあります。
しかし、スペースワンダーであれば、効率的かつ安心して運動を行えると感じました。
また、スペースワンダーは、痛みを感じずに屈伸動作を行えるため、運動に前向きでない高齢者へも推奨しやすいと考えました。
見慣れない外観から、最初はスペースワンダーの使用を避ける方もいらっしゃいました。
しかし、実際に体験すると、8割くらいの方がスペースワンダーでの運動を楽しむようになっています。
そのため、とにかく体験していただくことが一番だと感じています。
一番の効果は、普段動かせない関節が動き出し、可動域の改善につながっていることだと思います。
利用した高齢者の声
スタッフの方に指導していただきながら、楽しく運動を行っています。
スペースワンダーでの運動は、意外と全身を使うため疲れを感じますが、座骨神経痛による足腰の痛みが改善されるているようです。
また、ステップマットを使い、指示のあった数字通りに身体を動かすのは、脳トレにもなっているようです。
※個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
宇宙にいるような感覚で運動でき、スペースワンダーを楽しみにフィットネスへ通っています。
楽しく運動できるため、「家にもスペースワンダーが欲しい」と感じています。
また、膝への負担が少ないため、安心して運動を行えるのが嬉しいです。
ご導入の流れ
スペースワンダーのお問い合わせフォームから、導入を検討している旨を送信します。
2〜3営業日以内に、株式会社テクノブレインから連絡を受け、見学・体験などについて調整します。
以下のような形式で、見学・体験を行うことができます。
- オンラインプレゼンテーション
- ショールーム体験
- デイサービス見学
- 展示会体験
- 出前体験
など
導入にあたっては、組立式アルミフレームを壁際の床に置くだけで完了です。
壁や天井、床の工事は一切必要なく、使うときだけ装具を取り付けるため邪魔になりません。
設置後には、6か月毎に2通り(セルフ点検・出張点検)の定期保守点検を実施しています。
選べる製品タイプ
ホームタイプ | マルチタイプ一人用 | マルチタイプ | ウォークタイプ | サーキットタイプ | |
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オススメ | 設置スペースに余裕のないご家庭や施設 | セラピストによる個別訓練を行いたい施設 | 複数人のトレーニングを効率的に行いたい施設 | 平行棒につかまりながら、転倒の心配をせずに歩行練習したい方 | 補助なしの歩行自主トレーニングを行いたい方 |
特徴 | 高さ2m・縦横1.2mのコンパクトサイズで、立位・座位・臥位での個別トレーニングが可能です。 | セラピストによる個別訓練に適した、一人用のスペースワンダーです。 | 床置組立式フレームと、天井取付式フレームの2種類があります。 | 直線レール付床置組立式フレームと、天井取付式直線レールの2種類があります。 | 周回レール付床置組立式フレームと、天井取付式角丸四角形レールの2種類があります。 |
使い方 | 2人での組立・分解が可能で、室内での移動も楽に行えるため、ホームトレーニングにも適しています。 | 2人で30分程度で組み立てることができ、床の上に置くだけですぐに使用できます。 | 3〜15人の複数人で、同時にトレーニングを行えます。 | 平行棒と併用して、歩行と下肢筋力のトレーニングを同時に行えます。 | 補助なしでもエンドレスに周回でき、グループでの歩行トレーニングも可能です。 |
よくあるご質問
- スペースワンダーの設置には、どれくらいのスペースが必要ですか?
-
一人当たりの最小運動スペースは、1.5m×1.5mで、天井の高さが2.4m程度必要です。
スペースに余裕のない施設や個人宅向けには、幅1.2m×長さ1.2m×高さ2mのホームタイプもございます。 - 取付はどのように行いますか?
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アルミフレームをふじ棚のように組み立て、床の上に置くだけですぐにご使用いただけます。
柱は壁際に設置するため通行の妨げになりづらく、ハーネスも簡単に取り付け・取り外しが可能です。また、天井に直接取り付けるタイプもございますが、その場合、天井裏の補強工事が別途必要です。
その他、自由に設置場所を移動できる一人用のタイプもございます。 - 使用方法について、指導を受けることはできますか?
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直接指導をご希望の場合は、出張指導も行っております。
また、YouTube上で指導動画を豊富にアップしておりますので、ぜひご覧ください。
スペースワンダーは、「静」と「動」をイメージしたトレーニングを行えるよう設計されました。
「静」のトレーニングとは、車椅子から介助で立ち上がれる人や足が痛くてあまり動けない人などが、正しい姿勢での立ち上がりや歩行ができるようになるための体幹トレーニングを指します。
対して「動」のトレーニングは、大きな動きで関節の可動域を広げるトレーニングやストレッチ・筋トレなど、予防のためのトレーニングを指します。
「静と動の立位トレーニングを安全に行うことで、転倒を予防できるバランスの取れた身体を作ってほしい」
スペースワンダーには、運営者のこのような思いが込められているのです。
開発のきっかけ
スペースワンダーの開発・販売を行う株式会社テクノブレインは、10年程前からデイサービスを運営しています。
デイサービスでは運動機能訓練を重点的に行ってきましたが、「足腰に疾患や不安がある方は立位での運動が困難である」ということに気付いたそうです。
そこで、「誰もが立位で安全に運動できる機器を作りたい」という思いで開発したのがスペースワンダーでした。
株式会社テクノブレインには、30年以上にわたり、CAD利用技術を生かして設計などを行ってきた実績があり、その設計技術を活かすことでスペースワンダーの開発・販売が実現したのです。
今後の展望
スペースワンダーの今後について、株式会社テクノブレインの今井さんは「高齢者にとどまらず、さらに幅広い年代の方に利用してもらえるよう取り組んでいきたい」と語ります。
アスリートや主婦・子供などがスペースワンダーで運動することによって、高齢者だけでなく「日本全体の健康寿命を延ばしたい」と考えているのです。
さらに、スペースワンダーが幅広い年代の人々に利用され、日本全体の健康寿命が延びることで、最終的には医療費・介護費の抑制につながるところまで見据えています。
- 体幹ハーネスとゴムサスペンションの組み合わせにより、安定感を保ちながら柔軟に運動できる
- 足腰に疾患や不安のある方でも、転倒の不安がない状態で思い切り身体を動かせる
- 身体の状態や目的に合わせて、幅広い種類の運動コントロールができる